こんにちは!「AIライフ探求部(タンキュー部)」部長のアキです。
このブログは、「AIで、時間に余白を。人生に遊び心を。」をテーマに、40代からの人生の後半戦をAIという最高の相棒と人生を豊かにする方法を探求していく、大人のための部活動をテーマにしたブログです。
このブログで得られること:
この部活動では、例えばこんな未来を目指しています。
- 趣味や日々の暮らしを、AIでもっと面白くするアイデア
- 仕事や雑務をAIで効率化し、自分の時間を増やすヒント
- AIを活用して、心と体を賢く、楽に管理する方法
- AIを相談相手に、お金の不安を解消し、賢く備える知識
どうぞ、ゆるやかにお付き合いください。
今日の探求テーマは、AI界の二大巨頭、Googleの「Gemini」とOpenAIの「ChatGPT」に、あえて同じお題で企画書案を作成してもらうという、禁断の(?)AIガチンコ対決です。
▼この記事でわかること
- GeminiとChatGPT、それぞれの企画書作成における得意なポイント
- 同じ指示でも、AIによって企画書の切り口や提案内容がどう異なるか
- 企画書作成において、AIをどのように活用するのが効果的か
- それぞれのAIが生成した企画書の具体的な比較分析
果たして軍配はどちらに!?AI企画書作成バトル、ここに開幕!
普段、文章作成やアイデア出しで頼りになるGeminiとChatGPTですが、「企画書」という少し複雑で論理的な思考が求められるタスクにおいては、どのような力を発揮するのでしょうか?
今回は、架空のテーマとして「広島の地域活性化を目的とした、新しい観光客誘致プラン」というお題で、それぞれのAIに企画書の作成をお願いしてみました。
指示内容は、以下の通りシンプルです。
▼AIへの指示内容

広島の地域活性化を目的とした、新しい観光客誘致プランの企画書を作成してください。ターゲット、具体的な施策、期待される効果などを盛り込んでください。
さて、それぞれのAIはどのような企画書案を出してくるのでしょうか?早速見ていきましょう。
Round 1:Google「Gemini2.5Pro」の提案
まずは、GoogleのGemini2.5Proが出力してくれた企画書案です。以下はその概要です。
企画概要:広島県 新規観光客誘致プラン「Re:HIROSHIMA」
1. 目的と背景
- 背景・課題: 広島県の観光は、目的地が平和記念公園・宮島に集中し、滞在時間の短さや県内周遊の少なさが課題となっています。また、「平和学習」というイメージに限定されがちで、多様な魅力が十分に伝わっていません。
- 目的: 従来のイメージを刷新し、広島を「過去から学び、未来への希望と再生を体験する場所」として再定義します。体験価値の高いコンテンツを創出することで、若年層やリピーターを増やし、滞在時間の延長と観光消費額の向上、ひいては県内全域の持続的な活性化を目指します。
2. ターゲットとコンセプト
- メインターゲット: アクティブな体験と本質的な学びに価値を見出す、国内外のミレニアル世代・Z世代(20代〜30代前半)。
- コンセプト: 「Re:HIROSHIMA – 平和の先にある、新たな物語を紡ぐ旅 -」 「再生(Regeneration)」「関係(Relation)」「癒し(Relax)」をキーワードに、平和学習(Peace)に加えて、広島の多様な魅力のかけら(Piece)と豊かな食(Eats)を組み合わせた、多角的な旅を提案します。
3. 具体的な施策の柱
新しい平和学習体験の創出
- AR(拡張現実)技術で被爆前の街並みを体感できるガイドツアー。
- 被爆者の証言をデジタルアートとして表現・発信するプロジェクト。
体験型・周遊型ツーリズムの推進
- 食: 牡蠣筏のオーナー制度や、地酒と食のマリアージュ体験。
- 自然: E-BIKEでのしまなみ海道サイクリングやシーカヤック、里山での農家民泊など、自然と文化に深く触れるアクティビティを造成。
新たな交流人口の創出
- 豊かな自然の中に高品質なワーケーション拠点を整備。
- 地域クリエイターや企業との交流イベントを開催し、ビジネスやイノベーションが生まれるハブを目指す。
4. 期待される効果
- 経済効果: 若年層・リピーター観光客の増加、滞在日数と観光消費額の向上、新たな雇用創出。
- 社会的効果: 観光客の県内分散による地域活性化。「平和都市」に加え、「創造的でサステナブルなデスティネーション」という新たなブランドイメージの構築。
Gemini(2.5pro)の提案に対するアキ部長の感想(総評)



いやー、正直びっくりしました。Geminiに企画書をお願いしたら、本当にしっかりした内容が返ってきたんです。
まず感じたのは、「そつなくこなす、真面目な優等生」という印象ですね。
広島が持っている「自然」や「歴史」「食」といった既存の観光資源をきちんと理解した上で、「じゃあ、これをこう活用すればもっと良くなりますよ」と、地に足のついた提案をしてくれています。
特に「サイクルツーリズム」や「歴史探訪ウォーキングツアー」なんて、すぐにでも実現できそうな具体的なアイデアですよね。
ターゲットとして「アクティブなシニア層」を挙げてきたあたりも、現在の観光トレンドをしっかり分析している感じがします。
ただ、あまりに「優等生」すぎて、少し物足りなさを感じたのも事実です。
全体的にまとまりは良いのですが、「え、そんな発想があったの!?」というような、心が躍るような斬新なアイデアは少し控えめかな、と。
例えるなら、「100点満点中、確実に85点を取ってくる安定感のある部員」という感じでしょうか。
企画のたたき台として、まず全体像を掴むには、これ以上ない最高のパートナーになってくれそうです。
Round 2:OpenAI「ChatGPT( GPT-5)」の提案
続いて、OpenAIのChatGPTのGPT5が出力してくれた企画書案を見ていきましょう。
提案概要:広島魅力体験プロジェクト「HIROSHIMA Taste & Trip」
目的
- 広島の地域活性化と観光客誘致
- 滞在時間・消費単価の向上
- 地域ブランド価値の強化
ターゲット
- 国内観光客(20〜40代女性グループ、カップル、ファミリー層)
- インバウンド観光客(東アジア圏、欧米圏)
コンセプト
- 「食べて、作って、持ち帰る広島」
- 観光資源と食文化を融合した体験型観光
主要施策
- 広島食体験ラリー:観光とグルメを回遊促進するスタンプラリー
- スイーツづくりワークショップ:地元菓子・特産品を使った体験
- ナイトマーケット:夜間経済活性化イベント
- SNSキャンペーン:フォトスポット&ハッシュタグで拡散
- 多言語対応:外国人観光客向け案内・予約システム
期待効果
- 滞在日数・宿泊数の増加
- 観光消費単価の2〜3割向上
- 地域事業者の売上拡大
- インバウンド需要回復と再訪率増加
規模感(初年度)
- 初期費用:約3,000万円
- KPI:来訪者数+20%、体験参加者3万人、SNS投稿5万件
ChatGPT(GPT-5)の提案に対するアキ部長の感想(総評)



「Geminiの提案は全体的に整理が行き届いていて、企画書としての完成度は高い印象でした。一方で、今回の案は端的ながらも、現場で動かしやすく、実行に移す際の具体的なイメージが浮かびやすいと感じます。
“観光”と“食”を組み合わせ、広島でしか味わえない体験を提供するというコンセプトは、今の観光トレンドにも合致していますし、地域の魅力をしっかりと伝えられる内容です。
特に、食体験ラリーやスイーツ作り体験は、若年層やファミリー層への訴求力が高く、SNSによる波及効果も期待できそうですね。
ただし、企画の要素が多岐にわたるため、初期段階からすべてを展開するのはリスクも伴います。
まずは“広島らしさ”を最も体現できる施策を軸に据え、そこから段階的に広げていくなど、体験から購入、再訪までの一連の流れを通じて収益化を図る仕組みを整備することが成功の鍵となりそうですね。



Gemini案は全体設計の参考になり、今回の案は実務面での動きやすさが強みです。両者の長所を組み合わせることで、より実効性の高い観光誘致プランになりそうだと感じました。
【徹底比較】Gemini(2.5pro) vs ChatGPT(GPT-5)、企画書作成能力はいかに!?
さて、同じお題で作成されたGeminiとChatGPTの企画書案を比較してみましょう。
比較項目 | Gemini(2.5pro)の提案 | ChatGPT(GPT-5)の提案 |
---|---|---|
提案の軸 | 広島の既存資源(自然・歴史)を活かした「体験型観光」。地に足のついた観光プランの深化。 | 「食」を切り口に、体験・イベント・SNSを組み合わせた「食文化体験プロジェクト」。回遊性と消費を促す。 |
ターゲット | アクティブシニア、歴史・文化好き、自然愛好家など、比較的年齢層が高めで、目的が明確な層。 | 20〜40代女性、カップル、ファミリー、インバウンドなど、より若年層で、トレンドに敏感な層。 |
施策の具体性 | サイクルツーリズムやウォーキングツアーなど、すぐにでも始められそうな、現実的で具体的な施策が多い。 | スタンプラリーやワークショップ、ナイトマーケットなど、イベント企画寄りで、運営体制の構築が必要な施策が多い。 |
新規性・独創性 | 既存の観光資源を深掘りするアプローチで、安定感はあるが、斬新さという点では控えめ。 | 「食べて、作って、持ち帰る」というコンセプトが明確。SNSでの拡散を前提とした、現代的でキャッチーな切り口。 |
文章構成 | 背景、目的、施策、効果という流れが論理的で、王道の企画書構成。真面目で説得力がある。 | プロジェクト名やコンセプトが最初に提示され、KPI(数値目標)も明記されているなど、より実践的なビジネス提案書に近い構成。 |
今回の比較を通して、それぞれのAIの個性が明確に表れる結果となりました。



いやはや、これは面白い結果になりましたね! 同じ「広島の観光プラン」というお題なのに、GeminiとChatGPTで、こうも得意なことや性格が違うとは…。それぞれの企画書を読んで、僕は思わず唸ってしまいました。
Geminiの提案は、まるで「広島を知り尽くした、ベテランの観光プランナー」のようです。
「広島にはこんな素晴らしい自然や歴史があるでしょう?これをこう組み合わせれば、もっと滞在してもらえますよ」と、地に足のついた、説得力のある提案をしてくれています。
手堅く、着実に成果を上げてくれそうな安定感は、さすがの一言。大きな失敗はしないだろう、という安心感がありますね。
一方、ChatGPTの提案は、まるで「トレンドに敏感な、若手のイベントプロデューサー」のようです。
「これからは『食』と『体験』、そして『SNS』ですよ!」と、明確なコンセプトを打ち出し、どうやって話題を作るか、どうやってお金を使ってもらうか、という具体的なビジネスの視点が光っています。
特にKPI(数値目標)まで示してくるあたり、ただのアイデアマンではない、という気概を感じます。
結論:AIは「一人」ではなく、「チーム」で使うのが最強
今回の対決で僕がたどり着いた結論は、「AIは一人(一つ)だけを使うのではなく、チームで使ってこそ真価を発揮する」ということです。
例えば、
- まず、ChatGPTに「何か面白い企画のコンセプトない?」と、壁打ち相手になってもらい、斬新なアイデアのタネをもらう。
- そのアイデアを元に、Geminiに「このコンセプトを元に、実現可能な具体的な施策と、論理的な企画書構成を考えて」と、堅実なプランに落とし込んでもらう。
- そして最後に、人間である私たちが、その企画書に「これは絶対に成功させたい!」という熱意や、現場でしかわからない細やかな配慮を付け加える。
この流れこそが、AIを最高の相棒にするための、現時点での最適解ではないかなと感じた結果となりました。
まとめ|AIは心強い相棒!でも、最後の仕上げは人間が
今回のGeminiとChatGPTによる企画書作成対決、いかがでしたでしょうか?
同じお題でも、AIによって全く異なるアプローチが出てくるのは、本当に興味深いですよね。今回の検証を通して、AIの可能性を改めて感じるとともに、人間の役割の重要性も再認識しました。
AIは、私たちのアイデアを広げ、作業時間を大幅に短縮してくれる心強い相棒です。しかし、最終的に心を込めて企画を磨き上げ、実現に向けて推進していくのは、私たち人間の情熱と行動力です。
これからも「AIライフ探求部」では、様々な角度からAIの可能性を探求し、あなたの「時間に余白を。人生に遊び心を。」を実現するためのお役立ち情報をお届けしていきますので、お楽しみに。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!